作法~立ち居振る舞い

茶道の作法は細かく決められています。流派によって違いますが、茶道を代表する流派、表千家、裏千家、武者小路千家の三千家の立ち居振る舞いの作法を紹介しましょう。茶会の場ではなくても、和室などで応用できますので、覚えておいて損はありません。

座り方

立っている状態からきれいに座る作法です。裏千家では、特に決まった座り方の作法はありません。

流派 座り方
表千家 自然に両足を揃えて座ります。このとき片足を引かないようにします。
武者小路千家 少し前に片足を構え、上体を沈めたら後ろにある足の膝、出した足の膝の順につき、両足を揃えながら座ります。このとき、両足を揃えて膝から座らないようにします。

正座の仕方

正しく定められた正座の姿勢があります。きれいに見える正座の姿勢ですので、茶道の場意外でも応用して活用しましょう。男性と女性では座り方が違います。

流派 姿勢
表千家 男性は安定する広さに両膝をあけ、女性はこぶし1つ入るくらいに膝を明けて座ります。腰と胸を張るようにし、左足の親指が上になるように、両足の親指同士を重ねて据わります。手の位置は、亭主は両膝の上、客は手を重ねて膝の上に置きます。
裏千家 男性はこぶし2つ分両膝をあけ、女性はこぶし1つ分あけて座ります。かかとは足の親指が重なる程度開いて腰を落とします。男性はこぶしを横にしたくらい、女性はこぶしを縦にしたくらい肘を開き、背筋を伸ばして顎を引き、真っ直ぐ前を向いて正座します。亭主は脇を卵1つ分ほど開き、自然に指をそろえて両手を膝の上に起きます。客は、右手を上にして手を組み、膝の上に置きます。
武者小路千家 男性はこぶし1つ分、女性は膝を開かずに正座します。背筋を伸ばし、少し後ろに重心をかけるように正座します。つま先は、親指同士が軽く触れる程度にします。手の位置は、亭主は両膝の上、客は左手を上にして組んで、膝の上に置きます。

立ち方

立ち方にも作法があります。きれいに立ち上がる作法を身につけましょう。

流派 立ち方
表千家 膝の頭に両手を乗せて、両足を動かさずに腰を浮かせ、体が揺れないようにゆっくりと立ち上がります。立ち上がったときに、両足が揃っているようにします。
裏千家 膝に両手を当てながらつま先を立て、腰をかかとに乗せて上体を崩さないようにかかとを揃えます。下座の方の膝を立てるのを原則とし、普通の席では右膝を立てます。立ち上がりながら両手を自然に両脇におろし、真っ直ぐに立ちます。立ち上がったときに右足が少し前にあるので、左足から歩を進めます。
武者小路千家 同時に両足を爪立ててかかとの上に腰を乗せ、片方の足を前に出し、その足の膝を高くして、一度左右のかかとに上体を乗せて安定させます。上体を突き上げるようにして立ち上がり、その後足を揃えます。

お辞儀の仕方

流派によってお辞儀の方法も違います。きれいに見えるよう、動作が速くならないよう、流れるような動作にしましょう。裏千家には3種類のお辞儀の方法があります。

流派 お辞儀の仕方
表千家 八の字に両手をつきます。男性は両手を20cmほど、女性は7~8cmあけ、体全体を30度くらいの角度にして自然に行います。
裏千家 掛け物を拝見したり、主客の総礼、客がお点前を頂くときにするお辞儀で、両手を膝の前に静かに下ろし、上半身は手がさがるにつれて自然に前にだし、手の平全体を畳につけます。お腹が膝につくくらい、背筋を真っ直ぐにして上体をかがめます。
裏千家 客同士の挨拶で使うお辞儀です。背筋を伸ばして前に上体をかがめ、指の第二関節から先が畳につくように下げます。
裏千家 お点前の途中で亭主がするお辞儀です。指先を膝の前の畳につけ、軽く状態を下げます。
裏千家 武者小路千家 左手が前になるように両手を膝の前で軽く合わせ、軽く指先をたたみにつけて背筋を伸ばし、頭を下げます。